一人暮らしの初心者ガイド:賃貸契約から解約までの完全な手順②

賃貸物件の契約手続き

契約前の重要な書類

賃貸物件を借りるときには、いくつかの重要な書類が必要になります。一番重要なのは「身分証明書」です。これには運転免許証やパスポートなどが使えます。また、「収入証明書」も重要です。これは、あなたがしっかりと家賃を払える能力があることを示すものです。学生の場合、親御さんが保証人になることもあります。その際は親御さんの収入証明書が必要になります。

契約の流れ

まず、気に入った物件が見つかったら、その物件を借りる意思を不動産業者に伝えます。すると、「仮契約」または「契約申し込み」の手続きを進めていきます。この時点で契約の申し込み料や仲介手数料を支払う場合があります。

次に、契約書の内容をしっかりと確認します。契約書には、家賃の支払い方法や更新料、敷金・礼金、その他の費用などが書かれています。何かわからないことがあれば、不動産業者に質問しましょう。そして、全ての内容に問題がなければ契約書に署名・捺印します。

敷金・礼金・初期費用について

契約の際には、いくつかの初期費用が必要になります。一番多いのが「敷金」です。これは、物件にダメージを与えたときや家賃を払わなかったときの保証金として、賃貸物件を借りるときに一括で支払います。そして、退去時に物件が無事であれば一部または全額が戻ってきます。

次に、「礼金」です。これは、物件を貸してくれる大家さんへのお礼の一種で、通常は家賃の1ヶ月分から2ヶ月分程度です。

さらに、契約手続きを行うための「仲介手数料」や、新たに鍵を作る「鍵交換費用」などがあります。これらの費用を合わせたものを「初期費用」と呼びます。

例えば、家賃が8万円、敷金が2ヶ月分、礼金が1ヶ月分、仲介手数料が家賃の半月分、鍵交換費用が2万円の場合、初期費用は約38万円になります。このように、初期費用は家賃の数ヶ月分になることもあるので、事前にしっかりと確認し、準備しておきましょう。